特別養子縁組への道 1

特別養子縁組への道 1

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はじめに

「特別養子縁組への道」

私たちは、旦那さん側原因(無精子症)の不妊夫婦。結婚して2年目頃から、さてそろそろ子供でも作ろうかと思って頑張りますが、待てど暮らせどbabyはやってきてくれませんでした。

不妊大国日本(勝手に付けました)に暮らす私たち。色んな漫画やドラマで不妊の話が出る度に、もしかしたら将来自分が不妊で悩むこともあるかもしれないなぁというのは昔からぼんやり想像していました。

漫画っ子でエッセイ漫画が特に好きだった私は、その流れで「特別養子縁組」という制度は知っており、「もし私たちに子供が出来なかったら、養子を迎えるのもいいと思うんだよねー」といった話を不妊が現実的になる前から何度か旦那さんと話してもいました。

なのでいざ病院で旦那さんの無精子症が確定した時は、よく漫画で見るような「目の前が真っ暗になって、足元が崩れ落ちるかと思った。。」みたいな気持ちにはまったくならず、

「精子おらんのかーい!そらできんがな!」

と心の中で突っ込みを入れながら、目の前で心苦しそうに今後の治療の事などを説明してくれている看護婦さんを尻目に、家に帰ってどう旦那さんの種無しをからかってやろうかとニヤニヤしていられるくらい、呑気な気持ちでいられました。

帰り道にあった果物屋さんで、普段目につかない「種無しピオーネ」を見つけて、「これだ!買って帰って『お友達だよw』とからかってやろう。」って想像したところで思いとどまりましたが、(無神経なジョークは時に人を傷つけるので気を付けなければいけませんよね)

後々旦那さんに「無精子って聞いた時は実際どう思った?ショックだった?」って聞いてみたら「うーん、びっくりしたけど、あきちゃん前から子供出来なかったら養子貰いたいとか言ってたしまぁいっか。って思ったから別に落ち込まなかったよー」って言われました。

なんだぁ、じゃぁやっぱりピオーネは買って帰ればよかった。一生に一回しか出来ない種無しギャグを言いそびれてしまった。後悔。

でもあの時私が「特別養子縁組」という言葉を知らなかったら、精子0匹、という診断を受けたあの瞬間、私の足元の地面は崩れ落ち、目の前は真っ暗になって、昔から当たり前のように夢見ていた子供と一緒に過ごす幸せな家族という夢は叶わないのかもしれない。という絶望で、その後の結婚生活ずっとずっと旦那さんを攻め続けていたかもしれない。なんて思うのです。

現在私たちは、特別養子縁組で可愛い息子を迎え、旦那さんとも仲良くのんきに、スクスク大きくなる息子を生きがいに、昔描いていた通りの幸せな家庭を作れています。

特別養子縁組を進めていきながら驚いたのは、思った以上の縁組制度の認知度の低さでした。こんなに不妊の人は多いのに、沢山の人が当たり前のように不妊治療で苦労し、周りは腫物の様に扱っている。

特別養子縁組も知らない人から見たら腫物のわけです。私の半径5m以内の人達は、みんな縁組happy☆って思ってくれてるけど、どうもその先の人達からすると、少し扱いづらいものになっている気がしてしかたがない。私たちこんなに幸せなのにみんな知らないなんてもったいない!もっと沢山の人が養子縁組の事知ってたら、もっと幸せな人も増えるし、

それがうちの息子の幸せにも繋がるのではないかしら?

そんな思いでこのお話を書き始めました。

世の中のママになりたい皆さんと、ママを待ってる赤ちゃんに、少しでも沢山のご縁が繋がりますように。

このお話は私たち夫婦が、特別養子縁組に向けて動き出した所から、斡旋団体さんの試験を受けて、待機家庭(いつでも赤ちゃんを迎えられる状態)になるところまでを書く予定です。

あまりスピーディに更新は出来ませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

続きはコチラ👇

特別養子縁組への道 2

 

 

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